たっちゃんのポケモンブログ

ポケモンについて書き殴るブログ

グリザイアの果実「天音ルート」クリア感想


ども、たっちャンと申します。今回は初の江戸ゲ記事という事で、グリザイアの果実というゲームに登場するヒロインの一人である「周防天音」のルートをプレイし、正規エンド並びにバッドエンドを視聴する事ができたので、その感想を書いておこうかなと。

 

 

※当記事はグリザイアの果実本編の重大なネタバレを含み、投稿者は天音ルートのみをクリアした状態であり「このゲームについての詳細な部分までは理解できていない」という事を念頭に置いた上でご高覧頂けると光栄です。

 

目次

1.周防天音という女、ルート所感

2.バッドエンド感想

3.正規エンド感想

4.総評

 

 

1.周防天音という女、ルート感想

 複数あるグリザイアの果実の分岐において最も面白いのがこの女、周防天音のルートであると先輩方からアドバイスを受け、プレイ開始。このゲームのヒロインは総じて人間性における重要な部分が欠落しているとも取れる描写が散見されるのだが、周防天音も御多分に漏れずかなり終わってる寄りの人間である。高頻度で乳を露出し、主人公に全く相手にされないのもお構い無しに誘惑を行ってくる。

 

 ただこれでもヒロイン5名の中で見るとまだマシな部類で、料理が得意であったりマキナの世話を焼いたり(言葉遣いに多大なる影響を及ぼしてはいるが)と家庭的な面もあり、学園内のお姉さん的ポジションとしての地位を確立している。

 

 ...とまぁ、彼女の紹介を簡易的に済ませた所でまずは本ルートのエンド分岐前、前半部分について話していくのだが、ここに関しては本当に

 

 

 

 

エロが多すぎる。あまりにも。

 

 

 

 

 そんな感想しか出てこなかった。

 

 硬派で魅力的なシナリオを待ち望んでいた自分を待ち構えていたのは、あまりにも低俗な江戸シーンの数々。意外な事にどうやらこのゲームは江戸ゲだったようで、天音とそういう事をするイベントスチルがなんと4回も発生する。そう、4回もである。バグか?

 

 周防天音というキャラクターが好きでこのルートを選択した人間からすれば完全にご褒美、サプライズであるのだが、(そもそも美少女ゲのルート選択なんて好きなキャラを選ぶのが定説という話は置いておいて)正直キスの分岐選択からそうなのだが現段階で天音の事を好きになれる要素が少なすぎるし、そもそも今までの天音の素行を思い返せば局部を露出されても「うおおおお!!!」とはならないだろ。

 

 というのが天音ルート前半部分を通して思った事。無論、話の中に点在する天音の心理描写や2人の関係を尊重し今までと変わらず接してくれるクラスメイト達等、見ていて「ここは良いな」と感じる部分はあった。雄二が自分と付き合う条件に「いなくなっても1年以内に忘れる事」を提示したのも、天音が雄二に対しベッタリだったのも最後まで読み意味を理解した今なら納得できるのです...が、エロいる?

 

 続きまして後半部分。夏祭りの最中に新キャラ、風見一姫について知りそこからイベントが発生し、舞台が天音の過去編へと移ります。天音を含むバスケ部が乗っていたマイクロバスが転落事故を起こし、そこから極限のサバイバルが始まりました。カーブでパンクしたら転落って流石にフィクション感ありすぎだろ...と思いましたがそこはスルー。

 

 この過去編はグロ表現が多用され、自分の想像の域を遥かに超える過酷さ、リアリティの高すぎる文章や状況に絶句。怪我をした部員の傷口から蛆が沸くだの蝸牛を食うなんてのは可愛いもんで、一姫が部員のペットである犬の死体を食糧にする事を決断するシーンは見ていて本当に気分が悪くなり、すぐにでも読み飛ばしてしまいたくなるような内容でした。シナリオライターが一番ヤバい...

 

 最初の内は皆でなんとか生き残ろうという気概があったものの、限界が近づくにつれ壊れる者、餓死する者...狩りなんてした事無い筈の部長と顧問が持ってくる鹿肉や兎肉の正体...そして最後には生き残るため天音と一姫に襲い掛かる生存者......皆で一緒に生き残ろうと決意した、そんな仲間達が自分達を喰うために襲い掛かってくるというトンデモ描写。まさに急転直下というべきか...

 

 そうして一姫は天音を逃がすため囮役を買い、最後に本当の意味での"生存者"は天音だけになってしまって、現代に話が戻りました。

 

 天音が雄二とやけに距離が近かった理由は「贖罪」のためなのか、それとも残された一姫の弟を守ってやりたいという「使命感」からなのか、真偽は不明です。天音がこの件について感情を表に出さないようにしているのを見るに、心の中では多少なりとも既に整理がついているのではないか?とは感じました。彼女は非常に芯の強いキャラクターであるので。

 

 ここまで読んだ感想として大きいのが、天音ルートに雄二は必要か...?って事です。過去編なだけあってあまりにもこのエピソードが一姫と天音で完結しすぎており、一姫と天音がお互いの好意的な感情を抱いていた事もあってこれが正規カップルなのでは???と思ってしまいました。現時点の天音と雄二、無限に性行為に及んで終わってるんだけなんだが...性器カップルなんだが...

 

 

 そしてストーリー終盤、過去編の回想が終わり、一姫は生きているのではないかという淡い期待の下、事故現場へ向かうと部長(故人)の親父が「娘が死んだのにお前は生きて帰ってきた」という謎の逆恨みで散弾銃を持って襲い掛かってくる急展開に。

 

 

 

 

急に安っぽくなるじゃん...

 

 

 

 

 今までの前提を破壊すべく舞い降りた破壊の使者。お粗末展開。クソキャラ。ここからエンディングへの分岐が発生するので、各エンドの感想を述べておきます。

 

 

2.バッドエンド感想

 天音の囮になり、二手に分かれて逃げるという「あの時」と同じような状況に陥ってしまいますが、天音がそれを許す筈が無く、雄二を助けようと試みるもショットガン親父に殴られて死んでしまうという結末。絶対に同じ悲劇は起こさせないという天音の強い決意が伝わってきて、このエンドは個人的にかなり好きで面白かったです。というか、天音のストーリーを通して見るとバッドエンドになる結末の方が良いのかな~...と感じました。最後に天音の遺体を抱きかかえるシーンも、簡素な描写ながら臨場感のある文章構成で悪くなかったです。

 

 

 

3.正規エンド感想

 一人で逃げるのは愚策だと判断し、二人で逃げる事を決意。なんか色々あってショットガン親父を討伐し、後はJBにお任せ。このエンドは最後まで謎だったJBや雄二の詳細を確認できるので、読むべきではあると感じた。しかしながら、後は普通の展開で、仲睦まじい結婚生活を嗜んだ後、爺になった雄二が癌で死んで最終回。バッドエンドを見た後だとどうもインパクトに欠けるというか、もうこの現象はノベルゲーの宿命故に仕方が無いのだと思いました。

 

 

 

4.総評

 周防天音ルート、爺様方の評価通り非常に面白かったです。このルートに限った話では無いですが登場人物が多少?イカれてる部分や謎茶番を繰り返す日常パート等、そういった要素もこのゲームのシナリオに味の変化を与えるスパイスである、と捉え読み進めていました。内容はかなりのボリュームで、天音ルートを読み終えるだけでも30〜40時間程かかったと思います。自分はこのゲームの文章の細かい部分に織り込まれている特有のギャグやスラング染みた言い回しが好きで、ブラックジョークを交えたユーモアを遺憾無く発揮する主人公の雄二に対しても割と好意的な印象を抱いていました。本番シーンは...微妙!w

  それともう一つ、ストーリーが面白かっただけに、このゲームが江戸ゲである必要性を考えさせられました...エロいる????

 

 最後に、"グリザイアの果実"を勧めて頂いた先輩方及びOBの皆様に。"グリザイアの果実"開発に携わった全ての皆様に。Qオメに、感謝を____

 

 

 

 

 

学園長が一番かわいい